プロップ3口座運用|シナリオ的中、でも建値撤退で利益を逃した土曜日
土曜の朝5時に起きた。
頭はかなり冴えていた。前日金曜はGBPUSDで朝の事故から取り戻して大勝ちできた日。その流れもあって、土曜は「仮想通貨でやろうか」と思っていた。
平日は米国指標が多すぎる。CPI、住宅指標、小売売上高、鉱工業生産指数。ここのところ毎日のように指標があり、FX通貨ペアは指標前後でかなりやりにくい。
その点、仮想通貨なら土日も動く。指標リスクを避ける意味でも、ETHUSDを見るのは自然な流れだった。
朝5時起き、ETHのシナリオ作り
ETHUSDのチャートを見ると、形はかなり綺麗だった。
下降チャネル内で推移し、戻り高値からの売りを狙える形。よすが式でいうなら、かなり典型的な戻り売りパターンだった。
大きな流れは下。H1、M15、M5、M1も下方向。上位足から下位足まで方向が揃っていた。
シナリオとしては、こうだった。
- 下降チャネル内での戻り売り
- 戻り高値をつけた後、上昇の勢いが鈍化
- ソーサートップのように緩やかに頭打ち
- その後、加速度的に下落
- RRは2.15前後まで確保可能
朝の段階でチャートに赤線を引いた。
イメージは、横ばいからじわじわ下げて、最後にストンと落ちる形。いわゆるソーサー的な天井形成からの下落。
「ソーサー的に行くと思うんだよね」
この時点で、今日の狙いはかなり明確だった。
スプレッドの罠を回避
ただし、問題はスプレッドだった。
土曜朝6時台は、世界中で流動性がかなり薄い時間帯。前にもスプレッド事故で秒殺されたことがあるので、ここはかなり警戒していた。
各口座のスプレッドを確認した。
| 口座 | 状況 |
|---|---|
| HFM | GBPUSD 81pips、ETHUSDも異常スプレッド |
| BlueBerry | ETHUSD 約2.85ドルでほぼ正常 |
| Funded7 | ETHUSD 約3.00ドルで正常範囲 |
HFMは明らかにダメだった。
「HFMはお休みだな」
迷わずそう判断した。
YTTには広スプレッド回避機能があるので、HFMでエントリーしても弾かれる可能性が高い。そもそも、そんな状態の口座で無理に入る必要はない。
以前のFunded7秒殺事件で学んだことがある。
異常なスプレッドを軽視すると、一瞬で事故る。
ただ、今回は少し違った。
全口座を止めるのではなく、異常が出ているHFMだけを外し、正常範囲だったBlueBerryとFunded7で運用する判断ができた。
これはかなり大きい。
以前なら「全部危ないからやめる」か、「まあいけるだろ」で全部入るかのどちらかだったかもしれない。今回は、口座ごとの状態を見て選別できた。
2口座コピー運用、本格始動
HFMを外し、BlueBerryとFunded7で同じETHUSDシナリオを実行した。
リスク%固定で、口座規模に応じてロットを自動調整。これが本来やりたかったプロップ3口座運用の理想形に近い。
同じシナリオを、複数口座で同時に走らせる。
ただし、スプレッドや約定環境に異常がある口座は外す。
朝の段階では、この運用判断はかなり良かったと思う。
エントリーは戻り高値付近からのショート。シナリオ通り。
ところが、エントリー直後から微妙に逆行した。
「ちゃんと俺がエントリーしてからちょっと逆行してメンタル削ろうとしてくるww」
これはトレーダーなら全員経験するやつだと思う。
入るまでは綺麗に見える。入った瞬間に雰囲気が変わる。自分のエントリーを見ているんじゃないかと思うくらい、価格が逆に動く。
もちろん、実際にはそんなことはない。
ただ、エントリー直後の含み損は、チャート以上にメンタルへ来る。
含み損が徐々に拡大
ETHUSDは、ショート方向のシナリオ自体は崩れていなかった。
しかし、価格はなかなか素直に落ちない。
戻り高値を大きく超えるわけではないが、じわじわと上へ押し戻してくる。まさに、ショート勢のメンタルを削るような動きだった。
Funded7では含み損が徐々に拡大していった。
- 一時 -¥15,562
- その後 -¥26,037
- ピークでは -¥35,804付近まで拡大
許容リスクは約-¥45,000。
つまり、リスク許容額の80%近くまで含み損が膨らんだ。
SLまであと少し。
普通に苦しい場面だった。
ただ、ここで重要なのは、シナリオ自体はまだ壊れていなかったこと。
戻り高値を明確に超えたわけではない。上位足の下降構造も崩れていない。MTFも下方向のまま。
つまり、これは「間違ったエントリー」ではなく、「正しい方向で入った後のノイズ耐性」を試されている場面だった。
SL設定の微差で運命が分かれる
ここで予想外のことが起きた。
BlueBerryのSLだけがヒットした。
一方、Funded7はギリギリで生き残った。
同じETHUSD。ほぼ同じシナリオ。SLも同じような位置。なのに片方だけ刈られた。
「これで切ってるのおかしくね?」
最初はそう思った。
でも冷静に考えると、これはブローカーごとのスプレッド差で説明できる。
ショートポジションのSLは、Ask価格で判定される。チャート上のBidだけを見ていると届いていないように見えても、スプレッドが一瞬広がってAskがSLに触れれば決済される。
BlueBerryでは瞬間的にAskがSLへ到達した。Funded7では、まだギリギリ到達していなかった。
土曜の薄い流動性では、こういう微差が普通に結果を分ける。
これは悔しいが、学びとしてはかなり大きい。
「ここらへん微妙だけど難しい。面白いところだね」
損失を受けながら、そう思えた。
以前なら、ただムカついて終わっていたかもしれない。でも今回は、ブローカー差、Ask判定、薄商い、スプレッド拡大という構造として見られた。
この感覚は大事だと思う。
ソーサーパターン的中
BlueBerryはSLで撤退。
しかし、Funded7のポジションは生き残った。
含み損を抱えながらも、価格は徐々に改善していく。
朝に描いた赤線のように、ソーサートップを作るような動きになってきた。
上昇の勢いが鈍り、横ばいになり、少しずつ頭が重くなる。
そして、緩やかに切り下がり始める。
「緩やかに下落していってはいるね」
まさに朝のシナリオ通りだった。
含み損も縮小していった。
- -¥35,804
- -¥28,828
- -¥26,037
価格は少しずつ下に傾いていた。
ここで冷静に見れば、シナリオは生きていた。
むしろ、最初の逆行を耐えたことで、本命の下落局面へ入ろうとしていた。
「建値で逃げよう」の決断
午後、価格がエントリー価格付近まで戻ってきた。
長時間粘ったポジションだった。
朝から含み損を抱え、BlueBerryではすでにSL。Funded7も一時はSL寸前まで行った。
メンタルはかなり消耗していた。
そこで、こう判断した。
「建値で逃げて仕切り直そう」
この判断をした瞬間、頭の片隅では別の声もあった。
「建値まで戻ったってことは、ここから下落加速かもしれない」
実際、その感覚はあった。
長時間含み損で粘った後に建値へ戻る。これは単なる逃げ場ではなく、本命方向へ動き出す直前のことも多い。
特に今回のシナリオはソーサートップ。
じわじわ切り下げて、最後に加速する形だった。
つまり、建値に戻ってきたタイミングは、本当は「逃げる場所」ではなく「勝ち筋が強まる場所」だった可能性がある。
でも、行動としては守りを選んだ。
Funded7は建値付近で撤退。
そして急落
建値撤退した直後、ETHは急落した。
2225付近から2195付近まで、一気に約30ドル下落。
朝に描いた赤線の「ソーサー右側の急落部分」と、ほぼ完全に一致する動きだった。
TP位置にもあっさり届いた。
もしFunded7のポジションを保有し続けていれば、約+¥78,917の利益。
BlueBerryの損失も相殺できて、トータルプラスで終われていた可能性が高い。
「いやマジ朝作ったシナリオ通りなんだよwww それで負けて、建値撤退ってありえんww 建値はチキンだったわ」
正直な自己評価としては、そうなる。
かなり悔しい。
シナリオは合っていた。環境認識も合っていた。パターン認識も合っていた。
でも、最後に自分でシナリオを降りてしまった。
完全にチキンだったのか
とはいえ、完全にチキンだったとも言い切れない。
判断時点では、以下の要素があった。
- 長時間の含み損疲れ
- BlueBerryではすでにSLヒット
- Funded7も一時SL寸前
- M5ではレンジっぽく見えていた
- 上方向ブレイクの可能性もゼロではなかった
この条件下で「もう一回SLに行ったらどうする」という恐怖が出るのは自然。
それが建値撤退という守りの判断につながった。
問題は、頭の中では下落加速の可能性に気づいていたこと。
つまり、直感は合っていた。
でも行動がついてこなかった。
これはかなり大きな経験だった。
「これがFXの面白いところやな」
そう思えたのは、今日一番の収穫かもしれない。
「シナリオを守る」の本質
夜になって振り返ると、今日の最大の気づきはこれだった。
「そもそもエントリーしたら、あまりいじらずにシナリオを守らんとあかんよな。シナリオはだいたい合ってるんだから」
これはかなり重要。
今の課題は、シナリオ作成ではない。
環境認識もできている。戻り売りの構造も見えている。初心者が狩られる形も見える。ソーサーパターンも見えている。
問題は、エントリー後の介入。
途中で建値撤退したくなる。
途中で半分利確したくなる。
少し戻すと怖くなって逃げたくなる。
そのたびに、本来のシナリオが壊されている。
シナリオはだいたい合っている。
でも、人間の感情が途中で介入して、結果を悪くしている。
予約注文して放置の方が勝率高い
今日の結論は、かなりシンプルだった。
「予約注文して放置のほうが勝率高いわw」
これは冗談ではなく、かなり本質だと思う。
シナリオ作成は人間がやる。
でも、執行と保有管理は機械に任せる。
この分業が今の自分には合っている。
人間がやるべきなのは、優位性のあるシナリオを作ること。
人間がやるべきではないのは、ポジションを持った後に感情でいじること。
予約注文運用への転換
予約注文を基本にすれば、次のメリットがある。
- メンタルに左右されない
- シナリオ通りに執行される
- 建値撤退チキン症候群を防げる
- 仕事中もチャートに張り付かなくて済む
- 「俺が入ると逆に動く」感覚から解放される
今回のように、シナリオ自体が合っているなら、余計な介入をしない方が良い。
SLとTPを決めて、そこに任せる。
もちろん、指標や異常スプレッドのような例外はある。
ただ、基本はシナリオ通り。
特に今回のETHのように、MTFが揃い、戻り売り構造も明確で、RRも2.15取れている場合は、途中で建値撤退するより、最初の設計を信じるべきだった。
今日の損益
| 口座 | 結果 |
|---|---|
| BlueBerry | SLヒット。約-$300前後 |
| Funded7 | 建値撤退。微損〜ほぼ±0 |
| HFM | スプレッド異常のため見送り。無傷 |
合計では、約-¥45,000〜-¥50,000程度。
朝5時から夜まで戦って、結果はマイナス。
前日5/15の+¥87,309の半分以上が消えた。
数字だけ見ると、かなり悔しい。
ただし、内容はただの負けではない。
シナリオは完璧に近かった。負けた原因は、相場認識ではなく執行と管理にあった。
「過程はいいのに結果が伴わない」の進化形
今週ずっと続いていたのが、
「判断は正しいのに結果が伴わない」
という状態だった。
今日のETHトレードは、その進化形だった。
「過程完璧、シナリオ完全的中、でも利益ゼロ」
これは、経験が浅いトレーダーならかなり病むやつだと思う。
でも今の自分は、少し違う感覚がある。
悔しいけど、面白い。
負けたけど、見えている。
シナリオは合っていた。直感も合っていた。あとは、それを結果に変換する仕組みだけ。
今日の-¥45,000は、未来の数十万円、数百万円の利益を作るための授業料だと思う。
月曜への申し送り
来週から実装することは明確。
1. 予約注文を基本にする
- シナリオ作成時に指値、SL、TPを設定
- 約定後は基本的に触らない
- 建値撤退チキンを構造的に防ぐ
2. 長時間粘った後の建値戻りに警戒する
- 建値戻りは逃げ場ではなく、加速前の起点になることがある
- 安易に建値で逃げない
- 直感が「ここから動く」と言っているなら、シナリオを再確認する
3. シナリオを守る
- シナリオはだいたい合っているという前提を持つ
- 介入は最小限にする
- SLとTPに任せる
- 途中の含み損や含み益で判断を変えない
まとめ
今日のETHトレードは、シナリオが完璧に的中したのに、自分の判断で利益を逃した日だった。
悔しい。
でも、かなり面白い。
HFMをスプレッド異常で外した判断、BlueBerryとFunded7の2口座コピー運用、ETHの下降シナリオ、ソーサートップの予測。ここまではかなり良かった。
唯一できなかったのが、シナリオを最後まで信じきること。
「シナリオはだいたい合ってる」
この自信は持っていい。
ただし、自信を結果に変えるには、途中で余計な介入をしない仕組みが必要。
来週からは予約注文を活用する。
シナリオ作成は人間がやる。
執行と保有は機械に任せる。
感情を排除して、シナリオを結果に変換する。
それが来週からのテーマ。

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